よくある質問

 

<訪問診療のシステムについて>

 

・要介護度がなくても、訪問診療は利用可能ですか?

はい、可能です。訪問診療を利用するための条件は、「自力で医療機関に通院できないこと」であり、これに当てはまれば、どんな病気や状態でも利用できます。当てはまるかどうかは、個別に医師が判断しますが、「十分に歩けるので病院に行けそうだ」と感じられれば、お断りさせていただくこともあります。

 

 

・訪問時間はあらかじめ教えてもらえますか? 

「時間は命の断片」と考え、時間を大切にしています。「いつになったら来るんだろうか?」と、もやもやした時間を過ごしていただかないように、診療時間を前もってお伝えするようにしております。

具体的には、診療が終わり家を出る際に、次回の訪問日と時間をお伝えしております。

しかし当日、急患があった場合はそちらを優先することもあり、時間が変更になることもあります。おおよそ30分以上前後する場合には、電話連絡するようにしております。

また時間の希望を言われましても、医師毎にスケジュールがあるため、御希望に添えないことが多いです。

 

 

・毎日デイサービスへ行っていますが、訪問してもらえますか?

残念ながら、制度上、デイサービスに訪問することはできません。デイサービスが休みの日や、デイサービスへ行く前、帰宅した後に訪問させていただくことになります。こちらが多忙の場合は希望の日時に訪問できないことがあり、デイサービスの曜日変更をお願いすることがあります。

 

 

 ・病院との併診は可能ですか?

はい、可能です。病院でしか受けられない治療・検査(たとえば抗癌剤、特定の整形外科のなど)を病院が、それ以外の日常の体調管理を在宅医療が担当、というように併診する方も多いです。

 

 

・一人暮らしですが、最期まで自宅で過ごせますか?

 はい、過ごせます。たとえ寝たきりで身の周りのことができなくても、1日3回程度はヘルパーさんや看護師さんの訪問で、食事介助などの生活援助や、健康確認・清潔ケアをしてもらえます。逆にいうとそれ以外は一人で過ごすことになりますから、その時間が不安なようなら施設や病院の方が良いかもしれません。「なんとか大丈夫」と思えるなら、独居生活は十分に可能です。

 

 

・どんな医療処置が自宅で可能ですか?

血液検査、超音波検査、点滴、中心静脈栄養、膀胱バルンカテーテル交換、腎瘻カテーテル交換、腹水穿刺、胸水穿刺、PCAポンプによる医療用麻薬投与、ペースメーカーチェック、人工呼吸器、喀痰吸引、小児在宅、褥瘡処置・・・

など、病院医療の8割くらいは自宅でも可能です。

輸血は準備に手間がかかること、副作用の起こる可能性が高いことから、実施しておりません。必要になれば病院を紹介します。

 またCART(腹水濾過濃縮再静注法)も作業に手間がかかるため、効果が期待できると判断する場合のみ、自宅で対応しております(そのようなケースはほとんどありません)。

 

 

・定期訪問は必要ありません。調子が悪くなった時だけ往診に来てほしいのですが・・

ご希望に添えかねます。訪問診療は、月に1~4回の定期訪問を行っている患者様に、24時間365日の往診体制を提供するもので、これはどこの在宅クリニックでも同じです。調子が悪くなって初めて伺っても、これまでの病歴や検査の結果が分からないので、適切に対処できる自信がありません。それだったら病院に行って検査してもらった方が早いからです。

 

 

 ・定期訪問は月2回が基本と聞きましたが、お金の不安もあるので月1回がいいです。

患者様の病状毎に訪問回数は変わります。病状がかなり安定しているようであれば月1回にすることもありますし、病状が悪ければ毎日のように訪問することもあります。月1回を希望されても、契約当初は本当に安定しているか分かりませんので、最初の数か月は最低でも月2回の訪問を行い、安定していると判断できた場合に月1回訪問へ切り替えています。

 

 

 

<どんぐり診療所について>

 

 ・外来診療はしていますか?

訪問診療をメインとしておりますが、わずかながら外来診療を行う時間もあります。しかし、現状は枠が埋まっているため新規の受け入れを停止しております。

 

 

・電話がなかなかつながりません。

申し訳ありません。電話を1回線しか引いておらず、「話し中」でつながらないことがあります。少ない人数で運営しており、2回線にしても2人同時に出られるほどスタッフがいないためです。長時間つながらない場合は、メールでのお問い合わせもご検討ください(dongricl24@gmail.com)。

なお、在宅医療の契約をしていただきますと、患者様には別の携帯電話番号をお教えしますので、病状に関する電話がつながらないことはほぼありません。

(2023年に、080-9816-9152の回線を新設しました。こちらもお使いください)